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医療人の基礎知識(第3版)


鈴鹿医療科学大学編


本体価格¥2900+税 '20/03/31刊 B5、156頁、ISBN978-4-903866-40-6 C1037 \1900E


基礎知識
         
             目次
                      目次
            
序  豊田長康   
   第3版出版にあたって 鎮西康雄・福田八寿絵 1
  底力教育とは 藤原正範                    3

目次                                         7
第1 部 医療人の底力実践
第1 章 医療人底力実践(体験プログラム)
        医療人として実践すべき技術,態度を学ぶ
第1 講 患者,家族,多職種との信頼関係を築くうえで接遇,マナーの重要性
    中舍幸司・中俣孝昭・橋本典子・北岡ひとみ          11
第2 講 コミュニケーションの基礎Ⅰ:伝えることと伝わること 上原俊介 27
第3 講 コミュニケーションⅡ:
        相手と信頼関係を築くためのコミュニケーション 福田八寿絵   42
第4 講 災害と避難所HUG 河尻純平                                  52
第5 講 認知症サポート ハンディのある人との接し方と認知症 西川潤子 62
第6 講 介助技術 大津廣子・林暁子・三井弘子                       74
第7 講 救急救命技術 本田達朗・山田康晴・大槻誠・水野海騰・鈴木聡  90

第2 章 医療人底力実践(発展プログラム)=チームで学び,成果を得る喜び,意義を知る
第1 講 ディベート 山下幸司・前河裕一・松浦信・北岡ひとみ          108
第2 講 医療安全とKYT 福田八寿絵                                   125
第3 講 プレゼンテーション 福田八寿絵・河尻純平・林雅彦・小澤淑子  135
第4 講 施設実習体験 齋藤恒一・中西左登志                          149
第5 講 鈴鹿医療科学大学ボランティアセンター 藤原正範              158

第2 部 多職種連携・チーム医療実践

追加.第1 章 多職種連携教育・チーム医療教育の全体像
  1 )チーム医療・多職種連携について 鎮西康雄                   163
  2 )本学における多職種連携教育 鎮西康雄                       163
  3 )多職種連携教育の目的・目標 鎮西康雄                       164
  4 )本学の多職種連携教育の構成と配置 鎮西康雄                 166
   
   第2 章 各科目の目的と内容
第1 講 医療人底力実践(学科プログラム) 河尻純平・福田八寿絵・鎮西康雄 170
第2 講 多職種連携の基礎 吉子健一・山路由実子                          174
第3 講 事例で学ぶ多職種連携 川合真子・山路由実子                      177
第4 講 実践で学ぶ多職種連携 山路由実子・川合真子                      181
第5 講 慢性疼痛で学ぶチーム医療(基礎) 丸山淳子・上條史絵            189
第6 講 慢性疼痛で学ぶチーム医療(実践) 上條史絵・丸山淳子            194      166
        


見所:医療人の基礎知識

         



      

書評:『医療人の基礎知識』を考える   山本哲朗


         
        『医療人の基礎知識』
 本書は医療系大学の新入生や、専門教育開始前の学生達を対象とし、専門カリキュラムで学ぶ
領域を項目ごとにまとめたものである。全体は、医療人としていつも直面させられる「いのちと
医療の倫理学」、「医学を学ぶための基礎知識」、「社会の中の人と医療」、「チーム医療と他
職種理解」の4部構成になっている。この構成から見ても、姉妹編の『医療人の底力実践』と対
をなしているが、本書だけでも医療関係の生物・人体・社会科学を概観するのに役立つと思われ
る。多数の専門家がオムニバス形式で執筆しているので、項目毎の掘り下げ方に多少のばらつき
があるのは仕方が無いと思われる。自然科学の中でも医療関連の講義は他の理系講義と異なり、
人体の構造と働き、さらに病気についての幅広い知識を必要とする。このような広範な領域の学
習を目の前にするとどうしても量の多さに圧倒され学習意欲が削がれてしまいがちである。その
ような時に、本書のような各分野を概括してくれるような指導書があれば、学生は前もって全体
像をおぼろげながらにつかむことが出来きる。そうすることにより、自分が知識の密林の中で迷
子になってしまわないように工夫出来き、俯瞰的に講義構成全体を必要に応じて確認出来ること
となる。もちろん先に述べたように、分担執筆でオムニバス形式であるため、新入生に取っては
難解な項目も見受けられるが、本書を4年間のいろんな時期に読み返すことは医療関係学科の学
生に取っては有意義な指針となることは間違いないだろう。
 前書と本書を上手く組み合わせた教育により、医療系学生の人体機能・構造への理解の促進と、
医療人として将来活躍する際の社会的な技能(底力)を発揮出来るよう活用することが重要であ
る。
      

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