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(続)故郷の動物

ネイチャーウォッチングのために

冨田靖男著

\1,900+税




 三重県博物館長を務めた著者が長年にわたる調査研究に基づいて執筆した同県内の動物の生態に関する記録である。朝日新聞地方版に一九九〇年三月から一九九四年一二月にかけて掲載されたものを、野外観察用に編集したもの。

 前著「故郷の動物」(一九九〇年七月刊)では哺乳・爬虫・両生類を対象としているのに対し、本書ではエビ、カニ、ヤドカリ、ウニ、ナマコ、ヒトデ、カイ、イソギンチャクなどの海産動物や昆虫類など、一一六項目を取り上げている。

 サブタイトルにもあるように、「ネーチャー・ウオッチングの手引き」として活用できるよう、一項目見開き二頁で構成されており、各項目には、一点以上、計二四二点の写真と、種あるいはグループの形態的、生態的特徴、分布等のほか、必要に応じて食味等についても解説している。

 タイトルでは「故郷の」とあるとおり三重県に棲息する動物の棲息報告だが、分布北限種等一部の種を除くと、大半は国内に広く棲息する動物であるため、広範囲に活用されるものと思われる。


 
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